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潜在意識

 の話しに入る前に一言(ガクッ!)多少質問があったので。私の意見と現在世の中一般に承認されているスタン
ダード(標準)な学説との違いを、ここでもう一度確認しておきます。

 標準の学説ですと、人間の「殺人欲求」は生まれながらに持っているもの、すなわち先天的特性と位置付けていま
す。ですから、当然のことながら「スーパーエゴ」で抑えなければならない、と云う結論が出てくるのです。
 一方私の理論(仮説、まだ承認されてないので現時点では私論)では
「殺人欲求」は後天的なもの、と位置つけて
います。ここが最も大きな違いです。

ですから

 現在の理想的子育てとは、まず子供(赤ちゃん)の自我を徹底的に否定して、恐怖心で自分の考えで行動出来な
い様にします。(そうでないと、殺人欲求が育ってしまう、と云う考えです)そして、一旦真っ白にして、その上に、親や
社会が「善悪」を教えていく。そうすれば、善悪の価値観をしっかり持った人間が育つはず。と云うものです。
この時「思いやり」とか「他人に親切に」とか「人の前では明るく」とか「笑顔お忘れずに」とかも教育していくのです。
ようするに
「理想的人間像」というものが存在していて、それにいかに近づけるか?と云うところに大きなポイントが
あります。

この育て方の

 最大の長所は、戦争が起こったとき、勇敢な戦士を作り出す事が出来る、と云う点です。しかし、戦争がなくなると
彼らの攻撃の目標は、自分の国民に向けられてしまうのです。最大の弱点は、少しでも甘やかされると、自我が育
ってしまい、自己矛盾に陥り、犯罪者になったり、精神的病に陥ったり、反社会的行動をおこしたりしてしまうので
す。その為、甘やかさないように、母親が子育てする事に否定的にならざるをえません。この事が「甘え」という概念
を「いけないもの」「人間を駄目にするもの」と云う価値観にしてしまうのです。しかし、自分は両親にしつけてもらった
為に「現在地位も名誉も財産も手に入れた、すべてがうまくいっている」と思っている人でも、
スケープゴードの存在
なしでは、成り立たない安定なのです。すなわち「馬鹿どもが、努力をしないから、ひどい目にあっているんだ」と云う
差別感を持ちつづけていないと、親からの仕打ちを正当化出来ずに、いかりが抑えきれなくなってしまうのです。

彼らの心に

 照準をあわせ、彼らの心を共有すると、限りない寂しさに翻弄されます。それは「こころのすきま」と呼ぶのには
あまりにも大き過ぎるものです、
「こころの風穴」に冷風がヒューヒュー吹いているかんじです。
この寂しさの前意識は「不安」です。そして潜在意識は「恐怖心」です。基本的恐怖心の上に怒りが被い、その怒りの
上を又恐怖心が被い・・・・・といった多層構造になっています。この事は後ほど解説します。この寂しさが、彼らの
行動パターンの基になっているのです。すなわち、貪欲なまでの権力志向と富の蓄積、過酷なまでの下位のものに
対する攻撃等々・・・・
しかしどのような行動を起こそうとも寂しさを癒すものはありません。何故ならすべての「甘え」を否定しているからで
す。この風穴を埋めるには「人間のぬくもりややさしさ」以外にありません。しかしこの「ぬくもりとやさしさ」を拒絶して
いるのですから、どんなに名誉をえようとも、どんなに権力を得ようとも、どんなに富をえようとも、癒される事はない
のです。

戦闘民族

が他民族をつぎつぎ打ち負かし征服していく事によって生じた、大きな心の傷をそこに見ることになります。この征
服者達は、「しつけ」と云う最大の武器を持って征服を成功させたのです。しかし平和が訪れるとこの武器は自分達
を苦しめる事になります。まだ、彼らが貴族と云う地位を保持し支配者階級におさまり被支配者階級から搾取して
いるうちはまだ、なんとかなるのですが、こんにちのように、理想的人間像に平等の思想が入りこんでは
「自己矛盾」
に悩まされざるをえません。又、被支配者階級も貴族にあこがれ「しつけ」と云う武器を手にしたからには、彼らと同
じ苦しみを甘受せざるを得ないでしょう。

一方

 私の理論によれば、母親のぬくもりとやさしさを体一杯受けた子供は、恐怖心が薄らぎ、自我が順調に育ち(ただ
し自我の成長は思いのほか遅いことは承知しておいてください、緊急時には間に合いません)赤ちゃんの時に持っ
ていた口唇期欲求と云う自己中心的、独占欲等の感情は解消され、他人の感情を読み取る能力も育ち自然に「思
いやり」とか「親切心」等の人間が正常な社会生活をする為の感情が育っていくと言っているのです。そしてなにより
人間ならではの、
考察力は自我が育たなければ、生じてこないのです。

すなわち

「良いしつけ」とか「悪いしつけ」とかがあるわけでは無いのです。「しつけ」そのものが、人格の全否定である。と言
っています。この事が受け入れられる為には「貴族に対するあこがれや幻想」が人間の心の中から解消されなけ
ればならないと思います。それは人間に上下をつけて、上に入れば幸せになれると云う幻想です。

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般若心経
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