新千年記念スペクトルマン
スペクトルマン
雨上がり、夏の水、プリズムを通して
スペクトルのマントをひるがえす
私はスペクトルマン
一面の 白におおわれ 冬の風
春待ち侘びる 雪割草
雪割草は、このまま春が来なかったら、どうしようと思うけど、必ず春はやってくる。
ミレニアムの年明け、二月の頃には白く輝く雪が降り、その下の土の中、花が育とう育とうとしています。
目には見えないけれど、脈々と流れるその生命力をもやして。
すばらしい冬を私は愛したい。
雪割草は、この冬から春へ向かって、みんなで力を合わせ頑張ります。
二十世紀最後の千年に一度、この春すてきな白い花を咲かせることができますように。
これから雨が降るところ
その時見つけた黄色
お母さんのうれしい声
花屋を通りドアに向かいながら
飛行機雲とコスモス
優雅に揺れる
秋風の花
コスモスが空を見上げた
晴れた日に
残していった
爽快感
どこまでも
どこまでも目で追った
飛行機雲
かわいいお花が、大好きな人達
かわいいチューリップ
かわいい女の子
傘をさしている
雨がきれい
降り続く雨に咲いた
チューリップに
さしかけた
いっしょにバスを
待っている
春の一日
五月雨（さみだれ）
サクラ
風が吹いて
揺れながら
舞ってゆく
少しやんだ
ピンクの雨
花曇
たたんだ
傘についている
花びら
風の揺れも
少しやんだ
紫色
雨上がり
揃いあって咲いている
パンジーが揺れる庭
音色
ポインセチア
もみの木
すみれ
一晩の雨
すみれが泣いた
雨の雫が光っている
三色すみれが笑い合う
朝の光
香りがとけて
天使に会う
ゆれる瞳
許して許されて
笑って笑って
微笑みが
愛にかわる
咲き誇る
千本バラを受け取って
どれが自分かを考えた
すずらん
うつむいている
何か自信を持っている
りんと立つ
純白のかわいさ
月光仮面を探した夜
湖のほとり
流れ流され
ゆれていく
明けてゆく
湖の空
ゴールドにゆれる
午後３時
湖に来たかった
満月だったから
あなたの足跡
私の足跡
月光仮面の足跡は
流れ流され
ゆれる月
月光仮面を探している
月光仮面は誰？
鳥の影
あなたのために
歌う鳥の声がする
母
三日月を思う時
やさしさを思う
あさがお
夏の早朝
そっと見に行った
たくさんのあさがおが咲いていた
赤
ジョークの赤
情熱の赤
バラにして
咲かせて
窓
窓辺に咲いた
赤い花
ヨーロッパで毎日見れた日
なつかしい青い空となつかしい散歩道
りんどう
地味な青
あたたかい
初めて好きに
なった花
黄
クリーム色より
個性が強い
人の目を気にしない
バラにするより
キクがいい