重複をお許しください。5月23日の「朝まで生テレビ」出演の前後で応援や
助言のメールを沢山の方にいただきました。どうもありがとうございます。

大塚さんの優しい言葉は、とても心にしみてありがたいですが、私自身は自分
の役割を果たせなかった、と悔しくてなりませんでした。ここには、伝えたか
ったけれど、伝え切れなかったことを書きます。
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1、有事法制は世界中から批判のあるアメリカの戦争に日本がもっと積極的に
合法的に協力できるようにしたいアメリカ政府と、日本国内の戦後ずっと有事
法制を制定したいと動いてきた保守派の利害が一致して作られる法律であって、
一般市民のいのちと財産を守るための法律ではないということ。「備えあれば
憂いなし」なんてものではない。戦争の準備をすれば、戦争がやってくる。溜
め込んだ武器は必ず使いたくなる。

2、有事法制は内容が殆ど知らされないまま、密室で可決したも同然で、こん
なに大変な法案(戦争をしないと決めた国が戦争をする、と変えることになる)
なのに、憲法改正の手続きもとらず、各地で説明会を開くこともせず、マスコ
ミも、たまちゃんや白装束と拉致問題と北朝鮮バッシングに明け暮れ、有事法
制の本質を一般市民にわかるように伝えなかった。新聞・テレビの責任が一番
大きい。それから、市民の無関心。みんな、だまされないでー。
詳しくは、岩波新書『有事法制批判』を読んでね。

3、アメリカのイラク戦争に日本が協力を表明してから、日本の国旗があちこ
ちで焼かれていること。日本に対するテロ、日本人に対する嫌悪感が、アジア
諸国、イスラム諸国で高まっており、その不利益を被るのは、海外旅行する日
本人や海外進出している日本企業とその従業員であること。盲目的なアメリカ
追従はかえって日本の国益に反すること。アジアの大多数の人々の恨みを買う
ようなことをするのは、危険。ビジネスにも影響する。

4、日本はこの地球社会の中の一員として、環境保全や平和創造のために貢献
できる力があるのに、それを国として本気でやっていないこと(NGOとかは結
構がんばっているところもあるけど)。平和や環境のためにベストを尽くさず
に、アメリカの戦争の費用を国民の税金から払ったり、尻拭いにも税金を使う
なんて、どうかしている。1400億円ものイージス艦や148億円のクラス
ター爆弾を買うお金があるのに、国民の暮らしはますます苦しくなり、企業の
倒産は相次ぎ、倒産やリストラで職と家を同時に失い、ホームレス・自殺へと
追い込まれる人に対して、何もしていない。安全・安心な暮らしを根本から脅
かしているのに。医療費の負担も上がり続け、学校ではできる子とできない子
をはじめから分けて、できる子だけにお金をかけようとしている。それよりも、
1クラスの人数を、普通の国並(他の先進国は20−25人、日本は38人)
にするのに、お金を使って!

5、番組中「アメリカでイラク攻撃の犠牲者が報道されないのはなぜか」と聞
かれて私は「金でしょう」と答えたが、あれはだめ。最終的には金の力なんだ
けど、あれでは視聴者には伝わらなかった。マスコミには読者や視聴者がいて
成り立っていて、彼らが聞きたくないことは流さないか、流しても小さい扱い
にするほうが、よく売れる(今の読売新聞ね)。今のアメリカは「戦時下」な
のであり、イラクの人々の犠牲のことは、できれば聞きたくない、知りたくな
い、というのが殆どの人の本音(こどもたちが死んでいると、罪悪感に苛まれ
る)。それが権力側の利害とも一致している。それでもアメリカはベトナム戦
争のときよりずっとましで、あのときをしのぐ反戦運動が育っている。それに
油を注ぐような情報は、戦争をしているアメリカの国益に反するので、報道の
上層部の自己規制により、大きく取り上げない。現場にはいい記者は沢山いる
けど、そのひとたちは不遇。愛国的じゃない発言をしたテレビキャスターは降
板の憂き目にあう。(それでも言論の自由ある、と言える?)

反戦運動への妨害はあるが、まだかろうじて仲間内で話している分には言論の
自由はある。が、世論を操る巧みなマスコミ支配は、テレビ、ラジオ、新聞す
べてに浸透していっている。詳しくは『戦争広告代理店』(小林)、『メディ
アコントロール』(チョムスキー)などを読んでください。

6、戦争をして平和になるんだったら、とっくに平和になっているはず。武力
でテロをなくせるなら、レーガン大統領のときに、すでになくなっているはず。
テロの根本原因(絶対的貧困、差別と抑圧、人間の尊厳を完全に奪う絶望的な
暮らし)をなくすことなしに、武力で制圧しても、もっと多くのテロを胚胎す
るだけ。先進国では太りすぎでダイエットやフィットネスが盛んになり、大量
の残飯やゴミ処理に悩む一方で、毎日4万人が餓死する地球に、平和が来るは
ずも、テロがなくなるはずもない。

7、日本国憲法を読んだ子どもたちが、今の日本の大人たちをみて学ぶことは:
@うそをついてもいい
A気に食わないやつとの約束はまもらなくてもいい(ピョンヤン宣言)
B法律も少しならやぶってもいい(自衛隊がイラク戦争のために給油活動した
こと)
C太いものに巻かれろ、寄らば大樹の陰
D言うことを聞かないやつは、暴力を使って黙らせる。それで黙らなければ
殺してしまえばいい
E本当のことを言って矢面にたって、攻撃されたり、馬鹿にされるよりは、黙
っているほうが安全。いじめを見ても、見ないふりをするのがいい。
F弱いものはよってたかっていじめる(経済制裁も)、強い人には協力する
G「自由と民主主義を守るため」といえば、に無実な人を殺したり、街や村を
壊すのは許される
Hやられたら、100倍にしてやりかえすのがいい。
I個人の自由、生活、いのちは、国を守るために時には犠牲にしなくてはなら
ない。そのためにも、国を愛する心を普段から培っておこう!!

8、日本は前回の湾岸戦争でも、今回のイラク戦争でも、アメリカの戦争を金
銭的に一番貢いで支えた優等生。それで、ブッシュに大歓迎されて、嬉しそう
に尻尾を振っている小泉さん。日本の政府は、永田町でなく、ワシントンにあ
る、との思いがますます、強くなった。だから、私はデニス・クシニッチを応
援して「アメリカに平和の大統領を!キャンペーン」を始めた(批判があるの
は承知の上よ、もちろん)。アメリカ国債を買い続けるの、いい加減にやめて
よね。分散投資しておかないと、取り返しつかなくなるよ。

9、権力者は人々に恐怖感を持たせることに、成功すれば、何でもできる。恐
怖に駆られた大衆をコントロールするのは、赤子の手をひねるより簡単。拉致
報道と北朝鮮バッシング、白装束集団、などの報道ぶりは、有事法制の成立を
側面から助けたといえる。メディアは本気になれば、戦争をとめることができ
るのに、その力を別の方向(権力の番犬になっている)に使っていて、残念。

10、税金は、本当に国民が豊かになることのために使おう。
@脱原発して、再生可能エネルギーにこれまで原発に注ぎ込んできたお金を
まわす。エネルギーは地域自給を原則に(市町村がやったらいい)
A小学校から大学まで無料にする(ドイツはやっている)。1クラスは20−
25人にする
B医療費は1割負担にし、予防医学(日本の伝統食や伝統医療の復活)に力
をいれる
C妊娠・出産の費用は無料にする
D里山を保全し、ダムを廃止する。行き過ぎた護岸工事、コンクリートの海岸、
テトラポットなどは見直し、必要なら逆ゼネコン(自然を修復する工事のこと)
する。
E自然林、雑木林を増やす
F失業者同士が助け合って事業を始める(失業者相談や協同組合の設立など)
ように支援する
G公害輸出をしない、させない。ODAは地域住民とNGO主体で。
H安全な食べ物をすべての人に。発ガン物質のおそれのあるもの(農薬もね)
は食品に使わない。赤峰勝人さんなど、成功している有機農法を全国で指導。
(完全無農薬、無肥料で、健康的で、美しく、収量もあり、経済的に大成功!)
I軍事費(防衛費ですか)と議員や上級公務員の給料を減らして、以上の財源
にする。もうクラスター爆弾なんて買わないでね。

せっかく見てくれた平和を願う多くの方に「ちゃんと役割を果たせなくて、ご
めんなさい」と伝えたいです。でもこれからも、めげずに発言し続けます。そ
れでは、アメリカへ行って来ます。帰国したらまた報告会をしたいので、声を
かけてください。どこでも行きます。

きくちゆみ

P.S.
知らない人から、以下のメールをもらい、返事を書きました。長いので、興味
があれば読んでください。相手の名は伏せます。批判的な意見の中では唯一の
記名メール。逆に賛同メールは全部記名で、罵倒メールは全部匿名でした。
========================
Subject: Re: 『朝生』見ました。
Date: Sat, 24 May 2003 10:27:50 +0900
From: Yumi Kikuchi <yumik@awa.or.jp>

xxxx wrote:
>
> 女性特有のヒステリックかつ非論理的な感情論、非常に不愉快
> です。
> 女性は男性に比べると一点集中的で、俯瞰や想像力に欠けるよ
> うです。

xxさま

貴重なご意見をありがとうございます。私とあなたが考え方が違うのは、
それぞれの人生で体験してきたことや、であった人、読んだ本、大切にして
いることが違うからでしょう。
せめてWilliam Blumの『アメリカの国家犯罪全書』をお読みください。
それでも、同じ意見だったら、またメールをください。

私は、爆弾の下で何が起きているかを想像できない人の方がより平和ぼけだ、
と思います。私の友人たちは、戦前・戦中のイラクに人間の盾として入りまし
た。現場を見て、メディアでは知りえない報告をしてくれました。

結論は、武力でテロは防げない、です。テロの根本原因をなくさない限り、テロ
は永遠に繰り返される。米国が対テロ戦争を始めてからのほうが、世界中でテロ
が増えているのは、ご存知でしょう?アメリカと同盟国を敵視する人が世界的に
増えているのです。エジプトの大統領は、アメリカのイラク攻撃に対して「これ
でアメリカは100人のオサマ・ビンラディンを作った」と言っています。
暴力で暴力が封じ込められる、ということこそ、幻想に過ぎません。
必ず新たな暴力を胚胎するのです。

私は実は親米で「911テロ」の犠牲者の遺族やさまざまなグループとともに
活動しています。アメリカに多くの友人がいて、無実のアメリカ人がテロに巻き
込まれるのはごめんです。いかなる人が暴力の犠牲になるのは、ごめんです。
強硬なアメリカ政府に追従する日本がテロの対象になるのも。日本がイラク戦争
支援を打ち出してから、イスラム諸国では日本の旗が焼かれています。
しかし、報道されないからあなたは知らないでしょう。

アメリカ政府は自国の大きくなりすぎた軍需産業を発展・継続させるために、
戦争をする理由を常に探しており、テロ、敵、政情不安、脅威をいつも必要と
しているのです。脅威がないときは、自ら作り出します。恐怖に駆られた大衆
ほど、コントロールしやすいものはありません。今の日本人も例外ではないで
す。ヒステリックなのは、北朝鮮バッシングをあおり、助長するような人々や
報道ではないでしょうか。

今、有事法制が受け入れられるのは、残念ながら、以下のようなことが殆どの
人に理解されていないからだと思います。冷静に考えれば、わかりそうですが。
ご参考までに送ります。

メールをくださったことには感謝します。意見が違う人と話し合うのは不愉快
なものですが、そこには自分とは違う視点が提示され、新たな発見もあります。

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★グローバル・ピース・キャンペーン★
OPEN-J BOOMERANG 334【フィレンツェからの投稿】
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■転載・転送・大歓迎■

◆今村 和宏◆

■有事立法の危険性を理解させるには■

4月から6ヶ月間イタリアのフィレンツェに来ています。昨年11月に50万人
の平和集会のあった町です。町中のいたるところに、レインボーカラーの「平和
の旗=Bandiera della Pace」がかかっています。

イタリアから見える平和の論点は山ほどあります。しかし、「フィレンツェから
の平和のメッセージ」は別の機会にお届けすることにします。

ここではOPEN-J BOOMERANG 330でも取り上げられた有事立法3法案について緊急
にお話しをさせてください。

有事立法3法案は30日に民主党が代替案を提出、与党は調整可能な内容と見て
5月中旬にでも衆議院を通過させたいと意気込んでいます。

有事法案がこのように急遽成立へ向かうことは日本を出発する前から心配してい
ました。しかも昨年程の注目を浴びることもなく、議論になっても「朝鮮問題も
あるし仕方ないんじゃないの」という雰囲気の中、強い反対もできないかもしれ
ない。そんな懸念が杞憂ではなかったようです。

ではどうすればいいのか。

有事立法だけを取り上げて、一般へ広報活動したり国会ロビーしたりしても、今
の流れが変わる可能性はありません。

なぜなら、朝鮮問題とイラク戦争についての誤解を解かない限り、有事法制の危
険性を納得してもらうことはできないからです。

北朝鮮については以下のことを理解してもらわなければなりません。

1.北朝鮮が日本を攻撃する理由はまったくない(日本攻撃でキム・ジョンイル
  が得られるのは利益ではなくて不利益のみ)
2.北朝鮮を追い込めばその時はじめて暴発する恐れがある
3.鉾先は韓国や米国よりも日本に向く可能性がある
4.有事法制が成立していれば、その確率が大きく高まる、だけでなく
5.その恐れがあるというだけの理由で米国が北朝鮮に攻撃を開始し、日本が有
  事法制の枠組みの中で協力を迫られフルに参戦する羽目になると推測できる

米英主導のイラク戦争については以下のことを理解してもらう必要があります。

1.この戦争がいかに不当で惨いもので、多くの人命を犠牲にしたか、
2.米国は世界の国々との協調や国連を無視し、単独でも戦争に踏み切るような
  国になってしまった
3.米国が起こす戦争(先制攻撃)は世界の安全保障を改善するどころかずっと
  危険度を増すことになっている(テロリスト達に大義名分を与えてテロの危
  険を高める)
4.米国は一度始めた戦争をなかなか止めようとせず、戦禍をコントロールする
  どころか、相手が敗北した後も小規模の攻撃を常時続ける趨勢がある


このような状況の中で米国にとっては、有事法制を備えた日本はとても使い勝手
のよい道具と見なされるということも心得なければなりません。最先端の情報技
術を中心としたハイテク技術があることでその価値は計り知れないでしょう。

現在の忠犬ハチ公のような小泉政権では日本は交渉相手と見なされることはあろ
うはずがありません。

●「使い勝手のよい道具」があると、朝鮮攻撃への敷き居は低くなる。

したがって、有事法制を通すことで、日本の備えが整うのではなく、日本が戦争
に巻き込まれる可能性を以前より高めてしまう。このことを一般の人に理解して
もらえれば、十分な審議への道が開けます。

こうしたことを一般に強くアピールするにはインターネットだけでなく新聞やテ
レビなどマスコミに投書したり意見を電話やファックス、メールで訴えることが
有効だし、各種平和集会などに集まる人たちへの広報も重要です。

有事法制を支持する勢力は、イラク戦争の結末や北朝鮮への恐れを利用して法案
通過を狙っています。この法案に反対する側は、その大きな流れに抗して有事法
案を止めることのむずかしさを感じています。

しかし、その論理の脆弱さを逆手に取ってしまえば流れを自分の側に引き寄せる
ことも意外に簡単かもしれないのです。

諦めるのは早すぎます。

_/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/

◆浅井 良◆

アメリカの世界戦略の独走は、もはや通常の反戦・平和活動では、止めることは
できません。

ところで、アメリカの世界戦略とは、今回のイラク攻撃にみるような「軍事」と
並んで、いわゆるグローバリズムと称する、アメリカ型競争経済システムの拡
散、つまり「経済」が2本柱であり、昨今の日本の競争経済化も、この文脈でと
らえるべきです。

つまり、大多数の日本人が「ああ、イラクで戦争してらあ」と思っているうち
に、すでに日本には、能力主義・成果主義・リストラの、アメリカン・グロー
バリズムが深く侵入しつつあるのです。

一方、ヨーロッパにはすでに、環境と福祉とゆとりを重視する、共存型の経済シ
ステムが出来つつあり、イラク攻撃を巡る欧・米の対立の本質は、ヨーロッパの
共存経済と、アメリカの競争経済の対立であります。

アメリカ型の競争経済は、例えば京都議定書などを守っていたら維持できないよ
うな、環境にも有害なものなのですが、いま日本が、旧来の日本型経済を克服す
るために、懸命に導入しているのは、このアメリカ型競争経済システムです。

これは、日本人を日々競争に駆り立て、ゆとりと安心を奪い、人間を経済に奉仕
させるものです。

_/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/
xxxx wrote:
>
> 女性特有のヒステリックかつ非論理的な感情論、非常に不愉快
> です。
> 女性は男性に比べると一点集中的で、俯瞰や想像力に欠けるよ
> うです。
そうでしょうか。歴史を通して、世界中で破滅的な戦争を起こしてきたのは、
常に男性です。
生命を生むことの痛み、生命の偉大さを知れば、誰も殺せないはずです。

> マーガレット・サッチャーや櫻井良子を私は評価します。
>
> ルワンダの内戦をご存知ですね。

ルワンダには友達がNGOで入って活動しているので、よく知っています。
どうやって、内乱が煽動され残虐にエスカレートしたのかも。
誰が武器を渡したのかも。

> 数年前、テレビニュースで特集をやっていました。
> 取材を受けた16歳の少女が14歳のとき、
> 彼女の村に反政府軍がやってきました。
> 反政府軍は村人を全員広場に集め、見せしめとして
> 全員の両手首を順番になたで切り落としたそうです。
> そのあと女性はみな輪姦されたそうです。
> その少女は取材を受けた当時、両手首を失い、
> 父親のわからない赤ん坊を背負って、
> 生きるために一日中物乞いをして歩くしかありませんでした。
>
> チベットの内紛をご存知ですね。
> チベット人は中国共産党の恐怖政治と戦っています。
> 足の指を10本とも切断された10歳前後の少女の写真が
> 数年前の雑誌に掲載されていました。
>
> ルワンダやチベットの子供たちと、
> イラク戦争の犠牲になった子供たちと、
> 違いはなんですか。
>
> あなたはこの少女たちに、
> そして
> 世界中のテロや紛争の犠牲者とその遺族になんと声をかけます
> か?
あなたは、このルワンダの少女に何をしてあげたのでしょうか。
テレビで見て、同情しただけですか。

私が彼らに対してできることは、彼らの悲しみ、痛みをテロや武力を使った側に
理解されるまで、伝え続けることです。
>
> @「停戦と平和を呼びかけよう(何十年かかるかわからないけ
> ど)」
> A「政府を糾弾しよう(何十年かかるかわからないけど)」
> B「反政府軍を糾弾しよう(何十年かかるかわからないけど)
> 」
> C「内政干渉はできない(自分には関係ない)」
> D「生き延びられて幸運だね(死んだ子供たちはもっとかわい
> そう)」
>
> 対話だけで平和が実現するまで何年計画ですか?
誰も本気でやったことがないですから、わかりません。唯一の例外が
コスタリカという国ですが、「軍隊を放棄する」と宣言して、平和外交に徹し
て、数々の危機を乗り越えて現在にいたっています。中米という内乱とクーデ
ターを繰り返す国々に挟まれたコスタリカは、対話だけで平和をすぐに実現し
ました。

> 対話と対決とでは、犠牲者が少ないのはどちらですか?
コスタリカのような道を選べば、犠牲者は対話のほうが少ないです。

> 対話だけで平和が早期実現すると本気で思うのなら
> (それが妄想でないと言い切れるなら)
> イラクのことはイラク人に決めてもらうのと同様に、
> 米大統領選は米国民に決めてもらって、

残念ながら次の大統領はブッシュに決まっている、というのが大方の予想です。
私がやっていることは、デニス・クシニッチを通して、アメリカ人に建国のと
きの勇気と理想を思い出してもらうことです。彼が当選する可能性は殆どない
でしょう。
また、大半のアメリカ人が知らない、アメリカ政府が海外でやってきたことを
知ってもらうことです。アメリカはいつか自ら、弱いものいじめの暴君から
本当の偉大な国に必ず生まれ変わるでしょう。

> 今現在、戦争の犠牲になっている人々を守るために
> 渡米するだけの時間と金を使ったらどうですか?
> 結局あなたの言ってることは妄想、
> やってることは意地悪でしかない。
> 人をののしる前に己を知りなさい。
お言葉を返すようですが、誰もののしってなんていないですよ。
アメリカ自身がその富とパワーを世界中の貧困や人権侵害や環境問題の解決に
向けることが、犠牲者を生まない道だと思います。それが意地悪なんでしょう
か。

私はそうは思わないので、自分の時間、エネルギー、お金はxxさんの指図で
はなく、自分の良心に従って使います。

きくちゆみ

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