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<アメリカでのテロについて、イスラエルの平和団体 Gush Shalomから9月12日に届いたメール>

ヨルダン川西岸のパレスチナ人の村であるベイト・サフールから届いたメッセージを紹介します。
アメリカでのテロ事件を非難しており、この事件に対するパレスチナ人たちの「歓喜」を知らせる大手メディアの報道と、明らかな対照をなしています。

公式メディアは、必ずしも誤ってはいません。
パレスチナ人たちの中には、武力および経済の面で自分たちに優る占領者たちへの攻撃が成功したのを見て、これを祝福する者たちがいたことに疑いの余地はありません。

しかし公式メディアは、パレスチナ人の中にさまざまな主張があること、そしてテロに強く反対している人たちもいることを報道していないという点において、決定的に誤っています。

この攻撃について、ぞっとしている人たちもいるのです。
これまでに、イスラエル人が(パレスチナ人に)攻撃されたときもそうであったように。

訳注:ベイト・サフールは、ヨルダン川西岸・ベツレヘム近郊のパレスチナ人の街で、昨年来の紛争によりイスラエル軍からの攻撃を受けています。

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ベイト・サフール市当局より:

ベイト・サフール市当局および市民の名において私たちは、このひどいテロによって無実の多くの命が失われたことについて、アメリカのすべての方々に対し深い哀悼の意を表します。特に、遺族のご家族のみなさんの悲しみを思い、この苦しみに耐え、強くあることができる力をお与えくださるよう、神に祈ります。

日々、イスラエルによる無実の人々に対する攻撃に苦しむパレスチナ人として、テレビであのひどい光景を見てどれだけショックを受けたか、表す言葉が見つかりません。
私たちは、平和と繁栄、そして自由が全世界を覆うべきである3度目のミレニアムに起きたこのような行為を非難し、このひどい行ないを許しません。

無実の人々に対するこのひどい行ないに対して、強い非難を繰り返します。
どのように表現しても、私たちがどれだけ悲しんでいるかを表す言葉を見つけられずにいます。

世界中のテロ行為をなくすために、一緒に行動させてください。
安全に暮らせる世界をつくるため、手に手をとって行動しましょう。

追伸:このメッセージを広めてください。
ベイト・サフールのひとりひとりが、このような思いでいることを知っていただきたいのです。

(翻訳:JVC 中野恵美)

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